親とこどもの連想読書

児童書好きなワーキングマザーが心の赴くままに本について語ります

junaida「怪物園」 空想×空想で海の底へ

こんにちは。

 

今日は、私も子どもも大好きな絵本のご紹介です。

 

www.fukuinkan.co.jp

 

 福音館書店「怪物園」junaida

 

 

幻想的で可愛い絵柄。ユニークで細かい描き込み。独特の深みのある色づかい。

最近junaidaさんの絵がとても好きになり、自分のために「怪物園」を買ったのですが子どもがすごく気に入って小学校の朝読に毎日持って行ってしまい、読みたいときに手元にない状態が続いていました。

春休みになってよかった。

ボロボロになる前に返ってきました。

 

 

ある日、「怪物園」を読んでいた子どもが言いました。

「空想ってなに?」

私は、「怪物園」でいうとどこが「空想」部分か説明しようとして、あれ・・・?となりました。

 

「怪物園」では、街を練り歩く怪物たちがいる世界が現実。

子どもたちが段ボールバスで走る世界、バスタブを船にして旅立つ世界が「空想」の世界。

でも、怪物園から抜け出してきた怪物たちも、空想ではないですか。

 

「くじらぐも」でも、「おおきなおおきなおいも」でも、子どもたちは空想で空を飛びます。私の魂の一冊「少年時代」(マキャモン)でも、何の説明もなく子どもたちは空を飛んでいました。

そう、子どもの空想といったら空を飛ぶ、みたいなところがありますよね。

でも、「怪物園」では、子どもたちは海の底で怪物たちと出会います。

 

空想に空想を掛け合わせると、空じゃなくて深い海の底へ、というのが面白いなと思いました。

 

 

私は、表紙にいるアヌビスみたいな怪物がお気に入りです。

あなたは、どの怪物がお好きですか?


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ちなみに、私が大好きな月刊誌「たくさんのふしぎ」の4月号は、junaidaさんが挿絵を描いていて、なんとポスター付きの豪華版です!

チョコレートができるまでの長い長い歴史や、おいしいチョコレートを作るのがどれだけ大変かわかるエピソードが盛りだくさんです。

チョコレートのもつ神秘的なイメージや極上の味わい、舌の上でとろけるあの感じと、junaidaさんの挿絵がとても合ってます。

 

いつも思いますが、絵本は画集だと思って買うと安いですよね。

 「たくさんのふしぎ」は雑誌なので770円なんです。

この値段でjunaidaさんの絵が手元におけるなんて・・・

 

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